いろはにクラシック

ブラームスの生涯



ヨハネス・ブラームス(ドイツ)
Johannes Brahms (1833〜1897)

ウィーン楽友協会 1880年頃
J.S.バッハ、ベートーヴェンと並び、ドイツ音楽界の「3大B」と称される。
北ドイツのハンブルクに生まれた。父はコントラバスの奏者で6歳の時にヴァイオリンにより手ほどきを受ける。7歳からピアノ教師のコッセルに師事し、10歳からはコッセルの師でもある作曲家のマルクスゼンに英才教育を 受け力をつけていきました。ハンガリーのヴァイオリン奏者レメーニーとともに各地を演奏旅行し、リストやシューマン夫妻に出会う。シューマンには才能を高く評価され、作曲家として世に出る道が開かれた。シューマン入院後はデュッセルドルフに移住し、妻クララとその子供たちに家族同様に援助し支え続けた。クララには恋愛に近いところまで発展したが結婚することはなく生涯独身で過ごします。 その後ウィーンに定住し「ドイツ・レクイエム」の成功で作曲家としての不動の地位を築き、ウィーン楽友協会の指揮者など歴任して作曲活動を続けていきました。 作風はロマン派のなかでは保守的あるいは古典的な傾向が強く、絶対音楽と呼ばれる類の曲が多い。

 ブラームス年譜
1833年(0歳) 5月7日、ドイツのハンブルクに生まれる。
1839年(6歳) 父から音楽の手ほどきを受ける。
1840年(7歳) ピアノ教師のコッセルに師事。
1843年(10歳) 父の主催する演奏会に出演。作曲家でピアニストのマルクスゼンに師事。
1844年(11歳) ホフマン学校に入学。
1845年(12歳) マルクスゼンに本格的に作曲と音楽理論を学ぶ。
1846年(13歳) 家計を助けるために酒場、ダンスホールなどでピアノ演奏のアルバイトをする。
1848年(15歳) ヴィンセンで村の合唱団を指揮。9月、初の演奏会を開催、好評を得る。
1851年(18歳) 自己批判により作品を破棄してしまう。これにより以前の作品は記録のみで楽譜は残っていない。
1852年(19歳) 「ピアノソナタ第2番」作曲。
1853年(20歳) レメーニーと一緒に演奏旅行を行う。生涯親交のあったヴァイオリニストのヨアヒムと出会い、ヨアヒムの勧めでワイマールでリスト、 デュッセルドルフでシューマン夫妻と出会う。またシューマンに認められ、「新音楽時報」に紹介される。
1854年(21歳) シューマンが自殺未遂をはかり精神病院へ。シューマン一家と交流始まる。
1855年(22歳) デュッセルドルフに移住。指揮者・ピアニストとして本格的に活動開始。
1856年(23歳) シューマン死去。
1857年(24歳) 9月、デトモルトの宮廷に勤務。
1858年(25歳) アガ−テ・フォン・シーボルトと婚約するも破局。
1859年(26歳) ハンブルクで女声合唱団結成。
1862年(29歳) 初のウィーン旅行。11月、演奏会を開く。
1863年(30歳) ウィーン・ジングアカデミーの指揮者に就任。翌年辞任しハンブルクへ戻る。
1865年(32歳) 母、ヨハンナ死去。
1867年(34歳) オーストリア、ハンガリーに演奏旅行。
1868年(35歳) デンマーク演奏旅行。「ドイツ・レクイエム」初演。「ハンガリア舞曲集第1・2集」出版。
1871年(38歳) 普仏戦争の勝利を祝い「勝利の歌」作曲し、ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世に献呈。
1872年(39歳) 父ヨハン死去。秋にウィーン楽友協会芸術監督に就任。
1875年(42歳) ウィーン楽友協会芸術監督に辞任。
1876年(43歳) 「交響曲第1番」初演。大成功をおさめる。
1877年(44歳) 「交響曲第2番」作曲。
1879年(46歳) 「ヴァイオリン協奏曲」初演。
1880年(47歳) 「悲劇的序曲」作曲。「ハンガリア舞曲集第3・4集」出版。
1881年(48歳) 「ピアノ協奏曲第2番」作曲。ブレスラウ大学から名誉博士号を授与され、その返礼として「大学祝典序曲」作曲。
1883年(50歳) 「交響曲第3番」作曲。
1885年(52歳) 「交響曲第4番」作曲。
1887年(54歳) プロセインから功労勲章授与。
1889年(56歳) レオポルト勲章授与。ハンブルク名誉市民権授与。ヨハン・シュトラウスと交友を深める。
1890年(57歳) 「弦楽五重奏曲」作曲。
1895年(62歳) オーストリア皇帝から「芸術と科学に対する」大勲章を授与される。
1896年(63歳) 5月、クララ・シューマン死去。夏頃に体調を崩し病気が発覚する。
1897年(63歳) 4月3日、肝臓癌のため死去。ウィーン中央墓地に埋葬される。




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