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西洋音楽の編成
音楽にも洋楽、邦楽、クラシック、ジャズ、ロック、演歌などといったジャンルがありますが、クラシック音楽にも、独奏曲のソナタから大編成のオーケストラまで、楽器の編成や演奏形式によってさまざまなジャンルに分けられます。
オーケストラ
交響曲(シンフォニー)
オーケストラのために書かれた多楽章からなる大規模な音楽作品。通常は四つの楽章からできています。 ≫交響曲の様式とソナタ形式
協奏曲(コンチェルト)
ピアノやヴァイオリン、チェロなどを独奏楽器にしてオーケストラが伴奏、合奏する多楽章作品。通常は三つの楽章からできています。
交響詩
詩や文字、人々の思いなどををオーケストラによって表現する音楽形式であり、通常は単一楽章からなり切れ目なく演奏されます。
序曲
オペラやバレエ音楽などの最初に演奏される音楽であるが19世紀以降は独立した音楽にも序曲の名が付けられるようになった。
組曲
いくつかの楽曲を連続して演奏するように組み合わせ並べたもの。
室内楽 2〜10人程度で演奏される音楽
ソナタ
一つの単独の楽器、または伴奏を伴う器楽曲のうち、少なくとも1つの楽章がソナタ形式で作曲されているものを指す。三〜四楽章で構成されているものが多い。
ピアノ独奏曲のピアノソナタ、二重奏曲のヴァイオリンソナタ、チェロソナタなどがあります。
三重奏曲(トリオ)
三つの楽器で演奏される。ピアノ、ヴァイオリン、チェロの組み合わせのピアノ三重奏曲が多いが、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽三重奏曲もあります。
四重奏曲(カルテット)
四つの楽器で演奏される。第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏曲が多い。第1ヴァイオリンの代わりにピアノが入ればピアノ四重奏曲。フルートが入ればフルート四重奏曲と呼ばれます。
五重奏曲(クインテット)
五つの楽器で演奏される。弦楽四重奏曲にヴィオラがもう一つ入った弦楽五重奏曲が多い。そのほかピアノが入ったピアノ五重奏曲、クラリネット五重奏曲などあります。
声楽 声を中心とした音楽
歌曲
声楽のソロにピアノ伴奏が加わった独唱声楽曲、または小人数の重唱声楽曲。
オペラ
独唱、重唱、合唱などの歌唱とオーケストラの伴奏で構成される音楽劇。歌手である登場人物が台詞を歌詞として歌うことで物語が進行します。
オラトリオ
独唱、重唱、合唱などの歌唱とオーケストラの伴奏で構成される声楽曲。宗教的な題材であることが多く、オペラとは演技、大道具、衣装を使わない点で異なります。
宗教曲
キリスト教の典礼文などを歌詞にした音楽。合唱とオーケストラの伴奏で演奏されることが多い。教会で典礼に用いられる「ミサ曲」、死者のためのミサ曲として演奏される「レクイエム」、キリストのはりつけの物語を歌う「受難曲」などがあります。
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