いろはにクラシック

クラシックの標題



楽曲の標題、音楽標語


クラシック音楽の楽曲の見方や速度標語など。


例1)
モーツァルト ピアノ協奏曲第9番変ホ長調「ジュノム」 K.271
       
  第1楽章 Allegro(アレグロ)
  第2楽章 Andante(アンダンテ)
  第3楽章 Rondo Presto (ロンド プレスト)
       
例2)
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」 Op.55
       
  第1楽章 Allegro con brio(アレグロ・コン・ブリオ)
  第2楽章 Marcia funebre:Adagio assai(葬送行進曲:アダージョ・アッサイ)
  第3楽章 Scherzo: Allegro vivace(スケルツォ:アレグロ・ビバーチェ)
  第4楽章 Finale: Allegro molto(フィナーレ:アレグロ・モルト)

標題:ピアノ協奏曲第9番とは、一般的に作曲された順番であり9番目のピアノ協奏曲を表します。モーツァルト以前は名前も順番もつけられてない楽曲が多く、作曲者の死後に出版社などにより番号をつけられている。


「ジュノム」や「英雄」は副題であり、ニックネームのようなもので、これらも多くは作曲者自身が付けたわけではありません。
他にも有名なベートーヴェンの「運命」やシューベルトの「未完成」などありますが、そういった副題のある曲のほうが少ない。


長調・短調:近代音楽の2種類の音階のことで、一般的に長調は明るく、短調は暗く重い感じの曲調になります。


作品番号
:作曲家あるいは出版者が作曲家の死後に大量の作品を区別するために付けられた通しナンバー。Opusはラテン語でOp.と略して、番号を添える方法が一般的です。モーツァルトはK(ケッヘル)番号、バッハはBWV番号、シューベルトはD(ドイチュ)番号を使われます。

速度標語:楽章のあとに記されてるのは速度を表す用語です。メトロノームの発明される前から曲の速度の指示する用語として使われてきました。
Lento (レント) 極めて遅く
Largo (ラルゴ) 幅広くゆるやかに
Adagio (アダージョ) 遅く、静かに、慎重に
Andante (アンダンテ) 歩くように、適度に緩やかな速度で
Moderato (モデラート) 中ぐらいの速度で
Allegro (アレグロ) 軽快に
Vivace (ビバーチェ) 活発に、快速に
Presto (プレスト) 急速に


速度標語に添えられた曲想を表す発想記号のひとつで、作曲者からの楽曲を演奏するにあたっての注意書きのようなものです。



assai (アッサイ) 非常に
con brio (コン・ブリオ) 活き活きと、快活に
con moto (コン・モート) 速めに、動きを付けて
cantabile (カンタービレ) 歌うように
poco (ポーコ) 少し
poco a poco (ポーコ・ア・ポーコ) 少しずつ
maestoso (マエストーソ) 荘厳に、堂々と
ma (マ) 英but、しかし
non troppo (ノン・トロッポ) 甚だしくなく
molto (モルト) 非常に

交響曲やソナタの楽章に取り入れられた舞曲。


menuetto(メヌエット)
フランスが起源の4分の3拍子の優雅な舞曲。バロック時代に独立した楽曲や組曲の1つとして作曲された後、交響曲やソナタ、室内楽などの楽章に広く用いられた。


scherzo(スケルツォ)
メヌエットから発展したもので形式は同じながら極めて早いのが特徴。





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