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クラシック音楽用語 クラシック音楽を楽しむには必ずしも必要ではないですが、知っておきたい用語です。 音楽の三要素:リズム、メロディー、ハーモニーのことを音楽の三要素と呼びます。 音階:音楽に使われる音を高低順番に並べたもの。主音とその1オクターブ上の音との間に一定の秩序で配列する。西洋音楽は七音音階が基礎となる。 全音階:1オクターブが全音五つと半音二つからなる音階。ピアノの白鍵でひく ことのできる七音音階のこと。 音程:二音間の高さの隔たりのことで、「度」という単位を用いる。七音音階上では隣り合う二音の音程は1度ではなく2度になり1オクターブ離れたら8度となる。 調性:楽曲の流れがある一つの中心音(主音)へと向かう動きによって方向づけられている状態のこと。 無調とはこうした求心性を否定したもので現代音楽の特徴でもある。 長調・短調:西洋音楽の基礎となる全音階から構成される2種類の音階。長調は主音上に長3度、短調は主音上に短3度の音程を形成する点で対比的な性格をもつ。一般的に長調は明るく快活で、短調は暗く悲痛で重い感じの曲が多い。 平均律:1オクターブを均等な周波数比で分割した12半音の音律。 テンポ:楽曲を演奏する際に設定する速さのこと。演奏家による解釈はテンポの違いにはっきりあらわれる。 絶対音楽・標題音楽:絶対音楽とは、音の組み合わせによって形式美や深さを音楽で表現しようとする音楽のことで、多くの標題のない交響曲やソナタがこれにあてはまります。 対して、題名によって示された文学的、絵画的な内容を音で表現しようとする音楽のことを標題音楽と呼び、ロマン派に作られた交響詩や序曲、標題のついた楽曲がこれにあてはまりますが、対する2つの用語の間には明確な境界線はない。 楽式:楽曲を構成する音楽形式。三部形式、ソナタ形式、ロンド形式などがある。 三部形式:3つ部分からなる楽曲の形式で、A→B→Aという形をとる。Aで主題を提示をし、Bはそれと対照的なメロディや調で形成し、そしてまたAの再現となる。 ロンド形式:主題がいくつかの異なる旋律をはさんで繰り返される形式。 「ロンド」とは、回るという意味で、主題が回るように何度も登場してくるところからこの名称はつきました。 A→B→A→C→A→B→A(大ロンド形式)、またはA→B→A→C→A(小ロンド形式)という構造が一般的でソナタ、交響曲、協奏曲などの終楽章に多く用いられた。 ソナタ形式:提示部、展開部、再現部という三部によって構成される三部形式の応用形式のことで、古典派時代に完成され、交響曲、協奏曲、室内楽などの第1楽章や終楽章に多く用いられた。 ≫交響曲の様式とソナタ形式 |
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