いろはにクラシック

クラシックの歴史



クラシック音楽史


「クラシック」とは狭義に古典派音楽を指します。ロマン派時代に演奏された古典派音楽を区別するためにクラシックと呼ばれたのが始まりです。一般的には西洋の伝統的な音楽の総称をクラシックと呼ばれ、バロック期〜近代に作曲されたものを指します。クラシックの歴史は音楽の歴史でもあり、その時代背景や音楽様式などで大きく6つに分けられます。
中世の盲目の奏者ランディーニ

中世:5〜6世紀〜15世紀中頃。
中世音楽はローマ・カトリック教会の典礼の中で無伴奏で歌われる「グレゴリオ聖歌」から始まったとされるのが通例です。
単旋律の歌曲などの世俗音楽が発達し、吟遊詩人のための曲も作られた。
また、二つ以上の旋律を同時に進行させるポリフォニー(多声音楽)も誕生した。

ルネサンス:15世紀中頃〜17世紀初頭。
ルネサンス音楽はフランドル地方(今日の東フランスからベルギーにかけての
地域)を中心に広まったとされています。この時代は、音による自由な表現の形が開発され、ミサ曲とモテットなどの教会音楽やシャンソンなどの世俗曲が作られた。
デュファイ、ジョスカン、パレストリーナらに代表されます。

バロック:17世紀初頭〜18世紀中頃。
近代音楽の和声法や長調・短調などの作曲技法の基礎が確立されて、協奏曲やソナタなどの種々のジャンルが誕生しました。低音声部が曲全体をしっかり支える通奏低音を支柱とした音楽が特徴です。また、オペラなどの劇音楽が登場したのがバロックの始まりとされ、オラトリオ、教会カンタータも数多く作られた。
モンテヴェルディ、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルらが代表する作曲家。

古典派:18世紀中頃〜19世紀初頭。
古典派時代に交響曲、協奏曲、弦楽四重奏曲、ソナタといった今なお引き継がれている音楽の形式が定められ、ソナタ形式にみられる整然とした形式美と機能的な和声進行からなるホモフォニー(和声音楽)音楽が特徴です。ウィーンを中心としたことからウィーン古典派ともいわれます。
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらが古典派の時代にあたります。

ロマン派:19世紀初頭〜20世紀。
ロマンとは「物語」という意味が語源で、古典派により完成された形式を下地として、個人の感情、幻想、あるいは到達できないものに対する憧れなどの要素を織り込んでいき古典派音楽を発展させていきました。音楽的特色の違いから19世紀半ばを区切りに前期と後期に分けられることが多い。
前期はシューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ショパンら、
後期はワーグナー、ブルックナー、チャイコフスキー、マーラーらがこれにあたる。

現代(20世紀):20世紀〜。
19世紀までに多用されていた平均律やソナタ形式などの音楽様式が崩壊して、一つの様式や流派に統一されずに様々な「主義」音楽(印象主義、原始主義など)が次々と生まれ、同時に乱立していきます。
転調に次ぐ転調や調性を持たない無調の音楽などにより20世紀の音楽は難解だと思われてますが、逆に初心者の方はファンの多い古典派やロマン派の音楽よりも現代音楽を聴くことで「通」になる近道かも知れません。
ドビュッシー、シェーンベルク、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチなどが代表的な作曲家です。





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